瑞穂√の感想【月に寄りそう乙女の作法】

Navel

ユーシェ√と迷ったけど気分で瑞穂にした。
正直瑞穂への好感度はそこまで高くなかったからそこまで期待せずに進めたんだけど、、、、、
すんげぇ面白かった……
佳境を迎えた時の怒涛の展開から周囲の救いの手による再起への軌跡に心打たれウルリと涙を滲ませるなど。あったけぇんだよなぁ。。。

ルート分岐

瑞穂√は青のウインドウフレームなんだね。なぜか緑だと思ってたわ。
ルート分岐自体は楽で、湊とほぼ同じ選択肢を選んだ上で、最後の「アイドルに興味があるかないか」の質問に興味あると答えたら瑞穂√。ちなみに無いと答えたら湊√

~夏休み

瑞穂√では夏休みに入ると、朝日と瑞穂の距離がグッと縮まる。
具体的には、瑞穂が朝日をモデルに服を作ることになった。なんか朝日の事を考えているとアイデアがどんどん出てくるんだって。
そういうわけで朝日はちょくちょく瑞穂の部屋へお邪魔するようになる。

これ名言だ

二人きりだから当然距離は縮まって、遊星は無事瑞穂への恋心を自覚するように。
二人きりの時は名前で呼んで」もこの√では無事に受け入れられて良かったね瑞穂さん。
でも瑞穂は遊星を朝日だと思い込んでいるからこそこの関係なわけで……と葛藤する遊星がすっげぇ良かった。あ~このルートこういう感じ?みたいな。

立場の違いによる恋っていうか、秘密を隠したままの恋はもどかしいですね~。
遊星も半ば諦め気味って感じでこの先ど~なるんだろって気になってた。

夏休み明け~文化祭

夏休みが明けるとフィリコレに向けてグループ内でコンペが行われたと。
ぶっちゃけ文化祭以前と以降でリアルタイム一か月ぐらい間が空いたからここら辺の時系列はあやふや。わりぃな、マイクラが俺の私生活食っちまった。
コンペの結果はルナ様と瑞穂の衣装がほぼ同列って感じで並行して制作していくことに。朝日が付いている瑞穂の底力ももちろん凄いけど、ルナ様のパワーよ。バフ無しでこれって……

その他では、朝日が瑞穂にお化粧してもらったりアイドル仕草を教え込まれたりで相も変わらず百合の花園を突き進んでいます。
しまいにゃキスしそうになっててあたしゃ驚いたよ。

ありがとうございます、お優しいルナ様。

文化祭ではクラスの出し物としてコスプレ喫茶的な何某が催されてたはず。グループごとになんのコスプレをするか~みたいな感じで最終的にジャン負けで瑞穂がコスプレをすることに。
ここは湊ルートではほぼすっ飛ばされてた部分だから中々新鮮でおもろかったね。
瑞穂はナースコスプレしてたんだけど、ぶっちゃけそれより火災報知機の誤作動によるあたふたが良かった。具体的に言うと衣遠のカリスマが発揮されまくっていたのが良かった。

あと瑞穂様はナース服のままで大きな声で避難誘導されてた。かっこええね。

文化祭明け

つ~わけで文化祭のごたごたが終わっていざフィリコレと準備を本格化させようとしてたら、りそなから連絡が。
衣遠兄さまが半年間留守にしてた遊星の動向を気にしているようでりそなに写真を送ってこい的な感じで言ったみたい。
りそな的にも久々に遊星に会えるってことでウッキウキ、よかったね(◜ᴗ◝ )

言葉遣いが’10年代で流石に時代を感じる

久々に大蔵邸へ帰ってきた遊星はりそなと一緒に写真を撮った後、せっかくだからということで渋谷へ買い物に出かけましたとさ。
ここの遊星はめっちゃ男前でニチャニチャしちゃった///やっぱりそなと遊星がええよ。

そんなこんなでニチャニチャしながら読み進めてたらここから凄い勢いで急転直下してった。そんなに叩き落す???ってぐらい叩き落としてきた。

手始めに、衣遠から電話がかかってきて「お前文化祭の時中継で映ってたから正体バレてるよw」って言われて遊星くん顔面蒼白。

その直後、掛け値なしに本当にその直後に瑞穂が遊星を目撃。遊星も気付いてバカ修羅場に。
で瑞穂は現実を受け止められず遊星に色々言葉を浴びせた後泣きながら走ってった。
ウケる。いやウケないけど流石にキツすぎる流れが。
遊星も辛いけど何よりりそななんて本当にどうすればいいか分からなかっただろこれ。

かくしてこのルートで一番キツイ展開は幕を閉じましたとさ。
起承転結の転ですね。ここら辺からクッソ面白くなってきて一気に読み進めてしまった。

~フィリコレ

衣遠に正体がバレて瑞穂にも正体がバレてしまった(ついでに北斗にも)ので流石にこれはアカンとなり桜屋敷の面々へ正体をバラすことに。
ここら辺の遊星クンは色々限界を迎えておりましたので、湊ルートの時のように怒りの描写はほとんど無くて同情的な描写が多かった。
ここから遊星救済√入ります。
ちなみに瑞穂は自室にほぼ引きこもって食事もまともに取れなくなる憔悴っぷり。えぐいて

サーシャや八千代の大人組にこういう時に優しいユーシェが真っ先に認めてくれた。というかサーシャは最初から気付いてたみたいでぶったまげた。そうだったんだ……
ここで注目すべきなのは『八千代が直ぐに認めてくれた』という点で、BAD√や湊√を通ってきた自分からするとかなり感心したね。どっちもめっちゃブチギレてたから。
その後湊や北斗、ルナ様にも励ましの言葉を頂き再起した朝日もとい遊星クン。

ここら辺は素直にウルリと来ましたね。ここってどのキャラも嘘偽りなく本音をさらけ出してるシーンなんだけど、遊星が春から積み上げてきた色々なことが実を結んできたってことが証明されるシーンでもあるから。
遊星の根にある性格というか、生き方・人間性が多くの人たちに認められていたシーンだから心に来るよね。このゲームの最初の最初が遊星の生い立ちだから、遊星に対しての親心的なのが芽生えているんだよなプレイヤーは。(本当によ゛か゛っ゛た゛ね゛…)って思いになった。

再起した遊星は早速漢気を魅せました。うおおおおお前はやっぱり出来る子だ!!!

相変わらず瑞穂は何も返事せず、なんだけど少しずつ雪解けしてる感じが見える。だから遊星は予定通りフィリコレに向けて瑞穂の衣装のパターンを作ります。
なんだけど開催ギリギリのタイミングで瑞穂が家に強制送還されて草。草じゃねぇ。なんでも瑞穂のおうちがナース服の中継を見たせいでそろそろ帰ってきなさいと堪忍袋の緒を切っちゃったからだそうで。
まぁ最後の峠って感じね。
フィリコレ前日、北斗から瑞穂と共に家を抜け出して東京へ向かっているとの連絡が入り瑞穂を信じて待つことにした一行。

当日の時間ギリギリに到着した瑞穂は無事にショーへ出ることが出来て衣遠兄様の鼻っ柱をへし折ることに成功しましためでたしめでたし。

ぶっちゃけここら辺はかなりスカッとした。このルートの衣遠は完全にラスボスのムーブしてたしな。瑞穂との仲直りもここまで溜めてたしカタルシス極まってた。
ちなみに桜屋敷組が圧倒的な点を稼いでダントツ優勝になりましたとさ。当然ではある。

ED~エピローグ

その後は無事瑞穂と仲直り出来て彼氏彼女の関係になって無事”関係”も持ててHAPPY END~

まぁここら辺は本当にウイニングランって感じでほのぼのボーノな話がちょろ~っとあって本当にほぼ真っすぐエンディング。
もう将来を誓い合ってるっぽい描写だったり少しずつ男に慣れていこうって描写だったりがあるなど。

最後は、冬コレがあまりにも盛況だったということで急遽決まった春コレにみんなで出場(ランウェイを歩くのは引き続き瑞穂)するシーンでおしまい。
いや良いですね、夢を追うエンドは。

感想

湊が良い子過ぎる

何回も言ってるけど、やっぱり各個別ルートと同等以上に魅力が引き出されるのがサブキャラになる他ヒロインルートだよなって。
も好感度マシマシアブラカラメって塩梅でとにかくいい子だった。
普段はおちゃらけながら場の雰囲気を緩くしてくれる一方で、誰かが苦境に立たされた時はその人の為に親身に接してくれるんだもんで。
良い子過ぎる…遊星が大変になった時も複雑な乙女心を持ちながらも好きな人の為を想って遊星が立ち直れるように動いたからね。
人間出来すぎ。

ここら辺とかうお~~~~~ってなった。湊√をやったからこそ感じるものがある。
いや~最初にやったのが湊√でよかった~ほんと

ルナ様のカリスマ

ルナ様の優しさがこれでもかと溢れてるルートだったよ…
湊√ではヒロインズがあまり登場しないストーリーだった分、今回の瑞穂√ではかなり透明度が上がった。
朝日の秘密を知ってなお、遊星の為に頭を撫で抱きしめてあげるってそんな……母性と父性のスパイラル巻き起こってもうてます。
湊の励ましからのルナ様の慰めがこの√で一番泣けた。
ルナ様140㎝代って事を踏まえると本当にクるものがある。や、ロリコンとかそういう話では断じてなくですね、140㎝代の主人が秘密を打ち明けたメイドにする態度としてって話ね。
まぁそりゃみんなルナ様の事好きになるだろうなって感じだし、遊星もメイドとしての価値観芽生えるわって感じ。さもありなん。

人情が無いやつはこんな顔しねぇ。

でもこうやって朝日と瑞穂の近すぎる距離感に複雑な感情を抱くルナ様が描写されていたのも最高デェ……人間味があってェ……

こうやって色々なルートを通して少しずつキャラ毎のバックボーンを理解していくことで個別ルートに入った時の理解度が段違いに深まるというのが気持ち良いんだな。ノベルゲーの醍醐味だと思う。
ルナ様の√は最後って決めてンだ…首を長くしてお待ちしております。

ユーシェは……結構清涼剤って感じ

ユーシェはね~~~大人だったよ。
ぶっちゃけ湊√と同様そこまで深く物語に関わってはこなかったんだけど、遊星が正体を明かした時も真っ先に受け入れてくれたし普段と変わらない接し方をしてくれたのもユーシェ。
思った以上に懐が深いのがユーシェ。
思いつめたところから少しずつ立ち直っていった瑞穂を見て、体重について言及したことを謝るところとか、割とすぐに軽口を叩いて場を和ませてくれるところとかがこのルートを読み進めていくうえで非常に助かった。
サーシャとユーシェのコンビがいなかったらこの作品の重さは2段階ぐらい沈んでたかもってぐらい助かった。

次はユーシェ√の予定。ガチで楽しみだ。

王道のストーリー

終わってみると、わりと王道のストーリーだったなと感じる所があった。
そもそも男嫌いのお嬢様ヒロインが主人公に出会って変わっていくってこれもう完全にボーイミーツガールじゃん。ガールミーツボーイ?
この二つの要素がストーリーを彩る上で山になったり谷になったりと、大筋を為す『核』としてしっかり機能していた印象。
実際に朝日の正体が瑞穂にバレた時の面白さの加速はそれは凄かったし、フィリコレのタイミングで花の宮家がベタにヴィランになってくれた感があった。
今振り返ると本当に奇をてらってない話の構成だったなぁと思う。それでいてかなり面白く感じたんだから各イベントの連結や話のテンポの作り方が非常に巧みだったのでしょう。
終盤は読むの一瞬だったもんでつくづくそう思う。

”夢”の話

そういえば、湊√の感想では”夢”より”愛”の話が主だったと感じたって前に書いたけど、対して瑞穂√はしっかり”夢”についての比重が多く描かれてたかも。
エンディングでは朝日や瑞穂はしっかりと服飾の道を目指して勇往邁進してたし、そもそもこの記事の最初の方に出した画像、

これの時点で「夢」について直接的に表現しているからね。
もちろん愛についてもちゃんと描写されていたけど、瑞穂√ではしっかりと両立されていたと思う。まぁこれは湊√が特殊なんだろう。

そういえば

覚悟は決めた。りそなに会いに行く。俺はフランスへ行く。

最後に~遊星の名言~

ストーリー終盤のここのセリフ、マジで心に来た。
遊星の魅力がここに詰まってる。そもそも親愛が好きな僕なのでしっかりと刻んで生きたい。
こういう感性を大事にして死ぬまで生きていきたいね。

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